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皆さま、こんにちは!
〜「つるぎ」のつぶやき〜
鋼材船のしっかり者
こんにちは、わたしは「つるぎ」。
主に鋼材を運ぶ鋼材船として、日本のいろんな港を行ったり来たりしています。
荷物は重たくて気を遣うけど、それ以上に悩ましいのが「予定の頻繁な変更」なんです。
積み込みや荷降ろしのスケジュールが直前で変わることが多くて、準備も段取りもそのたびに調整し直し。
私も乗組員も、いつもドタバタ。予定通りに行く日は、ほんとに貴重なんですよ。
それでも「予定変更」には慣れっこになってしまってるのが、正直なところ。
重くて丈夫なイメージがあるけど、積み込みは本当に神経を使います。
少しでもズレたら大事故につながるし、だからこそ安全第一。
いつも慎重に扱ってもらってるおかげで、わたしも安心して運べます。
ガチャン、ガチャンという大きな音は、どうしても体に響いてしまいます。
できれば、もう少し優しく扱ってほしいなと思うけど、そんなこと言えないのが船のつらいところ(笑)。
毎回、安全に港に着けて、荷役が終わる瞬間がいちばん嬉しいんです。
これからも変わりやすい予定に負けずに、しっかり務めたいと思っています。
株式会社シーステージ
スタッフ一同
皆さま、こんにちは!
本日は、わたしたちにとってちょっと特別なご報告です
〜生まれ変わったような船体、次なる航海へ〜
弊社の大切な船、「第八晃栄丸」が、阿南造船でのドック作業を無事に終え、出渠いたしました
長年海を駆け抜けてきた船が、今回の整備を経て
まるで“生まれ変わった”かのような姿で帰ってきました!
実は「第八晃栄丸」、ちょっとした“クセ者”でして……
主機(メインエンジン)の排気温度が非常に高いことで知られています。
そのため、今回は主機まわりを中心に徹底した整備を行いました。
排気系統の点検・洗浄・調整はもちろん、熱による劣化が心配される部分も細かくチェック
これでまた、安全かつ効率的な航海が続けられるはずです。
そしてもう一つ注目していただきたいのが…
ハウス(居住区や操舵室がある部分)まわりの清掃と美装!
遠くから見ても、「とても28歳には見えない!」と思うほどの美しさです!
真夏のような日差しの中、連日続いた作業――。
乗組員のみなさん、そして阿南造船のみなさんが、汗を流しながらも丁寧に整備を進めてくださいました
「ええ船に仕上げたい」という想いのもと、妥協なく、細部まできっちり。
この場を借りて、改めて心より感謝申し上げます。
毎度ながら、丁寧かつ的確な作業で私たちの船を支えてくださる阿南造船の皆さま。
今回も急な相談に対応いただき、本当にありがとうございました
今回のドックは、「第八晃栄丸」にとって
“最後のドック”となる予定です。
長年、荒波を越え、多くの荷を運び、多くの人たちと海の上で時を共にしてきたこの船
私たちにとっても、たくさんの思い出が詰まったかけがえのない存在です。
錆びついた箇所に手を入れ、主機を整え、ハウスを磨き上げて、
ピカピカになった「第八晃栄丸」の姿を見たとき――
まるで、
「もうひと踏ん張り、がんばるけんな」
と静かに語りかけてくれているようでした。
ありがとう、第八晃栄丸
長年の感謝を胸に、
この船とともに過ごす残りの航海を、丁寧に、大切に、見守っていきたいと思います
一隻の船の役割が終わりに近づくということは、
また新たな船、そして新たな人材が育っていくということでもあります。
「第八晃栄丸」の背中を見て育った仲間たちが、
これからの海を担っていく――
そんな想いとともに、次の航海へと歩みを進めてまいります
今後とも、弊社の船たちをどうぞよろしくお願いいたします
株式会社シーステージ
スタッフ一同
皆さま、こんにちは!
昨日、7月1日から「新企画」がスタートしました
この企画では、これまであまり表に出てこなかった
“船員のリアル”を発信していきます
海の上で生きるということ
仲間と笑い合うこともあれば、悩みや不安に向き合うこともある――
そんな日常のひとコマひとコマを、丁寧に伝えていけたらと思っています
株式会社シーステージ公式Instagram
↑クリックしてのぞいてみてください!
さて、今日はその第一歩として、
長年私たちを支えてくれた大切な船、「第八晃栄丸」についてお話させてください
現在、「第八晃栄丸」は”阿南造船”さんにてドック入りしています
船の健康診断のようなこのドックは、点検・整備を行い、再び海へと送り出す大事な工程

でも、今回はいつもとちょっと違います。
実は今回のドックが――
「第八晃栄丸」にとって最後のドックになります。
199トンのバラ積み船「第八晃栄丸」。
瀬戸内海を主な舞台に、
28年という長い月日を、ただひたむきに走り続けてきた船です
時代は変わっても、「第八晃栄丸」はいつも、どんなときも、
私たちと一緒に、海の上を前だけ見て走ってくれました
もちろん、順風満帆だったわけではありません。
ときには機関の不調、悪天候での足止め、
もうダメかもしれない…と思った瞬間もありました
でも、乗組員のみなさんが力を合わせ、知恵を絞り、
声を掛け合って、「第八晃栄丸」を守ってくれました
その努力があったからこそ、今もこうして
「無事に帰ってくる船」でい続けてくれています
そんな「第八晃栄丸」は、来年、“リプレイス”し新造船へとバトンを渡します
機関や構造が古くなった船を、より安全に、より快適にするため、
新しい船へと役割を受け継ぐ――
それはひとつの「引退」であり、「世代交代」でもあります
けれど私たちにとっては、ただの交代ではありません!
一緒に歴史をつくってきた仲間への「ありがとう」と「お疲れさま」を伝える場でもあります。
今回のドックで「第八晃栄丸」は最後のお色直し
外板も塗り直されて、また少し若返ったように見えるかもしれません
あと1年――
「ありがとう」の気持ちを込めて、最後まで全力で海を走ってくれるはずです
もしどこかでこの船を見かけたら、ぜひ手を振ってあげてください
私たちがどんなに時代を進んでも、
こうした「船」と「人」の物語は、きっと変わりません
これからも、新しい船に引き継がれるまでの1年を、
安全に、無事故で、乗組員と共に走り抜けていきます
引き続き、「船員のリアル」もこのブログでお届けしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください
株式会社シーステージ
スタッフ一同