皆さま、こんにちは!
大晦日。
港に立つと、いつもより少し静かな海が広がっています。
一年間、数えきれないほど行き交った船の音も、今日はどこか穏やかに聞こえます。
今年も、あっという間の一年でした。
けれど振り返ると、その一日一日は、
確かに“積み重ねてきた時間”だったと感じます。
今年、私たちの内航船は5隻体制となりました
それぞれの船が、それぞれの役割を担いながら、
瀬戸内海を行き交い、荷を運び、人の暮らしを支えてきました。
晴れの日も、風の強い日も、
当たり前のように出港し、無事に帰ってくる
その「当たり前」が、どれほど尊いものか。
現場で船を守り続けてくれた乗組員の皆さんに、
心からの感謝を伝えたいと思います。
そして今年は、新たな一歩として
「タクママリーナ」の運営が始まりました。
これまで“働く海”として向き合ってきた場所に、
“集い、楽しむ海”という新しい表情が加わりました。
桟橋に並ぶ船、交わされる挨拶、
初めて海に触れる方の少し緊張した笑顔。
その一つひとつが、
「海は、もっと人の近くにあっていい」
そんな想いを、そっと教えてくれました。
さらに今年は、
瀬戸内国際芸術祭が開催された特別な年でもありました。
島々に点在するアートと、
その間をつなぐ海。
普段、仕事として向き合っている瀬戸内海が、
“世界に誇れる舞台”として輝いて見えた瞬間でした。
この海の一部として関われたことを、私たちは誇りに思います。
こうして振り返ると、
今年も決して一人では歩んでこられなかったと感じます。
関係各社の皆さま、地域の皆さま、
そして日々現場で力を尽くしてくれている仲間たち。
多くの支えがあって、
今日という日を迎えることができました。
来年も、安全を最優先に、
海と誠実に向き合いながら、
一歩ずつ、確かな航海を続けてまいります。
派手ではなくても、真面目に、丁寧に、
この海とともに。
一年の終わりに、
改めて心よりの感謝を込めて。
どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください。
そして来年も、
海の上で、港で、
また新しい物語が生まれることを願って――。

株式会社シーステージ
スタッフ一同